Wi-Fi(無線LAN)の電波は、同じ周波数を使ったWi-Fiの電波と干渉すると言われています。そこで今回は、2台のWi-Fiルーターを用い、それらを同じ周波数帯で同時に通信させ、スマホの通信状態の変化を測定しました。

実験方法
- 妨害用のルーターは動作させず、普通に回線速度と電波強度を測定。
- 妨害用のルーターを動作させ、メインルーターと同じチャネル(周波数)に妨害電波を放射し、回線速度と電波強度を測定。
- 妨害用ルーターの放射する電波のチャネル(周波数)を少しづつずらしながら、回線速度と電波強度を測定。
なお今回は、より干渉の影響が大きいと予想される、2.4GHz帯の電波を使用しました。
測定の様子はこちら↓。

実験結果
1. 妨害なし
回線速度も電波強度も十分な値です。


2. 妨害あり、妨害メイン同チャネル
メインルーターが使用している周波数と同じ周波数に、妨害用ルーターの電波を発射させると、通信速度が大きく低下しました。妨害電波の影響を受けていることが確認できました。しかし高速な通信は維持できています。


3. 妨害あり、妨害メイン異チャネル
ここからは、妨害用ルーターの設定をいじり、妨害電波の周波数を1チャネル(5MHz)づつずらしていきます。
3-1. 妨害チャネル = メインチャネル + 1
メインルーターの使用チャネル(周波数)に対して、1チャネル(5MHz)ずらした位置に妨害電波を設定しました。通信速度は低下したままで、妨害電波の影響を受けていることが確認できます。


3-2. 妨害チャネル = メインチャネル + 2
メインルーターの使用チャネル(周波数)に対して、2チャネル(10MHz)ずらした位置に妨害電波を設定しました。通信速度は低下したままで、妨害電波の影響を受けていることが確認できます。


3-3. 妨害チャネル = メインチャネル + 3
メインルーターの使用チャネル(周波数)に対して、3チャネル(15MHz)ずらした位置に妨害電波を設定しました。通信速度は低下したままで、妨害電波の影響を受けていることが確認できます。


3-4. 妨害チャネル = メインチャネル + 4
メインルーターの使用チャネル(周波数)に対して、4チャネル(20MHz)ずらした位置に妨害電波を設定しました。通信速度は低下したままです。


3-5. 妨害チャネル = メインチャネル + 5
メインルーターの使用チャネル(周波数)に対して、5チャネル(25MHz)ずらした位置に妨害電波を設定しました。通信速度は低下したままです。


3-6. 妨害チャネル = メインチャネル + 6
メインルーターの使用チャネル(周波数)に対して、6チャネル(30MHz)ずらした位置に妨害電波を設定しました。通信速度は低下したままです。


3-7. 妨害チャネル = メインチャネル + 7
メインルーターの使用チャネル(周波数)に対して、7チャネル(35MHz)ずらした位置に妨害電波を設定しました。通信速度は低下したままです。


実験結果一覧
ダウンロード[Mbps] | アップロード[Mbps] | |
妨害なし | 57.2 | 53.4 |
妨害チャネル=メインチャネル | 36.4 | 24.6 |
妨害チャネル=メイン +1 | 41.2 | 19.9 |
妨害チャネル=メイン +2 | 30.4 | 44.0 |
妨害チャネル=メイン +3 | 38.8 | 35.8 |
妨害チャネル=メイン +4 | 36.9 | 30.0 |
妨害チャネル=メイン +5 | 41.2 | 39.9 |
妨害チャネル=メイン +6 | 39.8 | 44.0 |
妨害チャネル=メイン +7 | 41.4 | 37.4 |
実験結果グラフ


まとめ
- メインルーターの使用チャネルと同じチャネルに妨害電波を出すと、通信速度は低下する。
- 妨害電波のチャネルを1チャネルづつずらしていき、メインルーターの使用チャネルから遠ざけていっても、あまり通信速度は上がっていかない。
妨害電波により通信速度が低下したところまではよかったのですが、妨害チャネルをずらしていっても通信速度が元に戻らないので困りました。
正直、妨害電波のチャネルをずらしていくと、妨害無しと同じ状態に戻る結果を想像していたのですが、実験ではそうはなりませんでした。
WAN側の影響なのか、機器どうしが近すぎたのか、原因はわかりません。また条件を見直して再実験をしたいと思います。