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Wi-Fiの電波と水が干渉するのか実験

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Wi-Fi(無線LAN)の電波は、障害物により減衰すると言われています。その中でも水は大きく電波を減衰させます。そこで今回は、Wi-Fiルーターを水を入れたペットボトルで囲み、スマホの通信状態の変化を測定しました。

実験環境
実験環境1

実験方法

  1. Wi-Fiルーターに何も手を加えず、ルーターと同じ部屋にて回線速度と電波強度を測定。
  2. Wi-Fiルーターの周りに水を入れたペットボトルを配置し、ルーターと同じ部屋にて回線速度と電波強度を測定。
  3. Wi-Fiルーターに何も手を加えず、隣の部屋にて回線速度と電波強度を測定。
  4. Wi-Fiルーターの周りに水を入れたペットボトルを配置し、隣の部屋にて回線速度と電波強度を測定。

なお今回は5GHz帯の電波を使用しました。

Wi-Fiルーターの周りにペットボトルを配置した様子は↓。ルーターの上にも配置しています。

実験環境2
実験環境3(上から撮影)

実験結果

1. 水なし、同じ部屋

回線速度も電波強度も十分な値です。

回線速度
電波強度

2. 水あり、同じ部屋

Wi-Fiルーターの周りを水入りペットボトルで囲うと、ダウンロード速度は落ちましたが、まだ高速な通信が可能です。電波強度は20dBm落ちました。

回線速度
電波強度

3. 水なし、隣の部屋

隣の部屋へ移動し、まずは水入りペットボトルは無しの状態で同様の測定をしました。電波強度は落ちていますが、回線速度は十分に高速な状態です。

回線速度
電波強度

4. 水あり、隣の部屋

さらにルーターの周りに水入りペットボトルを配置すると、通信速度は大幅に遅くなり、電波強度も大幅に低下しました。

回線速度
電波強度

実験結果一覧

ダウンロードアップロード電波強度
水なし・同室87.8 Mbps92.6 Mbps-30 dBm
水あり・同室35.2 Mbps85.4 Mbps-60 dBm
水なし・隣室38.3 Mbps86.8 Mbps-55 dBm
水あり・隣室19.4 Mbps3.0 Mbps-79 dBm

まとめ

  • Wi-Fiルーターの周りに水入りペットボトルを配置すると、電波が減衰し、電波強度が下がる。
  • 電波強度が下がっても一定の値を超えていれば、高速通信は維持できる。
  • 電波強度が一定の値を下回ると、急激に通信速度が低下する。

一般に言われている事と同じ結果になりました。今回は5GHz帯を使って実験しましたが、2.4GHz帯を使った場合は、水による減衰が緩和されると思われます。

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